~深呼吸のできる東京~編
シリーズ11 東京の水問題 ~地盤沈下を再発させないために~
都内では、かつて産業活動などにより多量の地下水を汲み上げたため、区部東部の低地を中心に地盤沈下が発生し、高度成長期には都内の広い地域で地盤沈下が進行しました。その結果、建物や道路、橋などが破壊され、また、河川堤防や護岸が沈下することにより洪水や高潮の危険が大きくなるなど、都民の生活は大きな影響を受けました。
都では、昭和45年の東京都公害防止条例、現在は、この条例を平成13年に全面改正した環境確保条例により、一定規模以上の井戸に対する汲み上げ規制を行っています。
現在では、地盤沈下は沈静化し、平成16年以降、年間2cm以上沈下した地域はありませんが、平成19年の調査では都内3ヶ所で1cm台の沈下量が観測されています。
地下水を多量に汲み上げれば、再び地盤沈下が生じるおそれがあります。一度沈下した地盤は再び戻らないことから、引き続き、井戸の所有者は、地下水の汲み上げ量を適正に管理することが大切です。
