都民の命と安全を守る 大津ひろ子

知事も「安全は都政の基本」と行政強化を強調 (H22.6.9本会議一般質問)消費者行政

使い捨てライターの安全を火災、救命、生産、廃棄、教育の観点から質問

 介護ベッドの落下防止柵の6センチの隙間に首を挟まれた事故により、平成14年から20年の7年間で10名も亡くなられ、こんにゃくゼリーを食べ窒息された事故により、平成7年から20年まで13年間で22名も大切な命が失われてしまいました。

 生活の中のヒヤリハットする危険による不慮の事故は、平成20年の東京都では2,571人。交通事故死亡者数337人も含まれていますが、多いとみられている交通事故の約7倍と、圧倒的に多いのが衣食住の中での事故なのです。危険の芽を摘み、未然防止に全力を尽くします。


大津都議

 
 

使い捨てライターの火災事故などは、製品の安全規 制に止まらず、我が国のものづくり、消費や廃棄、救 命救急の取り組み、教育のあり方など、幅広い観点 から取り上げるべき問題。先ず、都民の命と安全を守る首都東京づくりについて、石原知事の見解を伺う。


石原知事

 
 

消費生活の安心、安全を確保することは、都政の 最も基本的な役割。縦割りに陥ることなく、現場 を持つ都の強みを最大限に発揮して、だれもが安 心して生活できる東京を実現したい。


大津都議

 
 

日常生活に潜んでいる身の回りの危険を未然に防 ぐために、行政権限をフルに行使し強力に取り組むべきと考えるが。


生活文化スポーツ局長

 
 

消費者安全法の制定により、これまで法規制が及ばなかったすき間事案に、知事の立入調査権を有効に活用するとともに、各局連携の特別対策班を設置し、消費生活の様々な危害、危険の排除に努める。


使い捨てライターの安全強化
 

大津都議

 
 

子どもたちの発達段階に応じた消費者教育が重要だが、見解を伺う。


生活文化スポーツ局長

 
 

都は、昨年度から小中学生を対象に金融経済教育モデル事業を開始。今年度は事業の効果を検証し規模を拡大する。今後も幼少期からの消費者教育に積極的に取り組む。


大津都議

 
 

渋谷区で、スクーターの座席の下にしまった、ヘルメットが電子ライターのスイッチを押してしまった火災事故が起きた。救命救急の観点から、事故情報をどのように危険予防に役立てているか。


消防総監

 
 

製品にかかる火災や日常生活で発生する救急搬送事案等、年間約11万件の事例から抽出し、都民への周知や業界団体等に通知し、再発防止に努めるとともに、製品の改良や安全な環境づくりを促し、未然防止に取り組んでいる。また、総合防災教育において発達段階に応じた災害対応力、危険回避能力の育成を行っている。


大津都議

 
 

ライターは最初から最後まで危険。ライターをごみ収集搬送する清掃車の火災は、平成18年から20年の3年間で約54件も起きている。消費、廃棄から、リサイクルやものづくりのあり方にまで遡る廃棄物行政について都が積極的に区市町村、関係業界をリードすべきと考えるが、どうか。


環境局長

 
 

製品の生産、使用、廃棄、リサイクルまで一貫したライフサイクルと捉えることは循環型社会を形成する上で重要な観点と認識。区市町村と連携し、廃棄物の視点からさかのぼって製造業者や国に働きかけていく。


大津都議

 
 

犯罪が起きにくい、事故に遭わない社会生活を持続可能にしていく成熟した社会をつくるには、「考えさせる教育」が必要と考えるが、教育委員会の認識は。


教育長

 
 

犯罪防止等の指導にあたっては、幼少時から、悪いことは悪いと毅然と繰り返し教えることと、みずからの問題として気づかせる工夫も重要。暴力行為、万引き、自転車盗の犯罪を取り上げ、児童生徒がみずから考えることのできる参加型のDVD教材を全国で初めて作成し、公立学校に配布。こうした教材などを活用し、家庭、地域と一体となって指導していく。


大津ひろ子の視点

恵比寿東公園沿い整備状況は(H22.6.9本会議一般質問)河川整備

渋谷川の川底や護岸は生物が繁殖できる素材へ

 春の小川の渋谷川。3面コンクリートでは表面がアルカリ性になるため、生物は繁殖できないのです。繁殖条件は、川底や壁が土がいちばん。土以外では、炭素材、木炭、活性炭、軽石、溶岩などの生物親和性の素材です。恵比寿東公園沿い渋谷川の護岸には、三宅島の溶岩を使用しています。唱歌の世界に少しでも戻りたいものです。

大津都議

 
 

渋谷川などが唱歌「春の小川」の面影を感じられるような復活を望む声が大きい。水害を防止しながら川底を自然に近づける検討を進めるべきだが、見解は。また、恵比寿東公園との一体整備状況は。


建設局長

 
 

水辺の生物多様性確保の観点から、川底を自然に近づけることは有効な手段。地元区、住民の意見を聞きながら検討する。渋谷川の恵比寿東公園沿いの河川については、護岸の表面に溶岩を使い植物が生育しやすい環境を整え、また、公園用地を活かして階段を設け水辺に親しめる護岸を整備する。河川は平成22年度末、区立公園は23年度完成予定。



強い体をつくる東京っ子教育と体力教育と体力

やさしい心と健康な体のバランス

大津都議 (平成21年10月27日)

 
 

初めて全国体力・運動能力運動習慣調査した結果、東京の小中学生は?


指導部長

 
 

47都道府県中、小学生男子は40位、女子は37位。中学生では男子が44位、女子は42位。都内の小中学生約90万人の内7割(約63万人)が基礎体力不足。さらに63万人の内約27万人は深刻な運動不足症候群に陥り、状況は極めて深刻である。

大津都議

 
 

東京の子供たちの体力が低下した原因は?


指導部長

 
 

第一に学力に比べ体力の軽視、第二に遊び場の減少、第3は運動、栄養、休養のバランスの崩れが考えられる。


大津都議

   
 

強い体をつくる東京っ子施策を?


大原教育長

   
 

体力は子供が生きる力の基盤である。子供の体力を3年後に全国平均まで、10年後には子供の体力がピークであった昭和50年代の水準に高めていく。

大津都議 (平成22年3月17日)

 
 

子供の体力向上に五感や情操を取り入れた自然環境教育も重要では?集中力も高まる。


指導部長

 
 

自然の中で助け合い作業する体験から感動、思いやり、命や自然や動植物を尊重する心を育める。今後学校教育において発達段階に応じた自然を生かした学習を図る必要があると考える。


大津都議

 
 

学校の校庭芝生化がもたらす教育効果の実証調査結果が出た頃だが?


指導部長

 
 

休み時間、芝生化していない又は部分芝生化の学校では平均15人校庭に出ていた。が全面芝生化の学校は52.3人が校庭に出て、素足で駆け回り逆立ちや側転など遊びの種類が増え身体をよく動かしていた。


大津都議

 
 

22年度体力づくりの取組は?


指導部長

 
 

22年度全ての学級で一運動一実践運動や体力向上モデル事業を実施する。中学生の駅伝大会を今月初めて開催する。


大原教育長

 
 

22年度から都立公園に子どもの遊び場を整備する運びとなった。東京都庁をあげて取り組んでいく。


大津ひろ子の視点

体は生涯の資本です。平成22年7月、東京の子どもたちが2年後に全国平均体力に上がるよう都は指針をまとめた。
子ども1日1万5千歩。大人1万歩。(子どもの1歩は50cmとして7.5キロで、1時間半から2時間歩く計算)。平成19年の子どもの平均歩数は、1日1万3千歩(文科省委託おやこでタッチ2009)であった。
病気になりにくい免疫力の強い体づくりには歩くのが一番。歩くと脳が活性化され集中力も高まる。



水ビジネスの海外展開(H22.6.9)上水道技術

都民の皆様へ徹底した情報公開を
東京の技術力をもって国際貢献。技術外交を通じて世界の平和を

大津都議

 
 

水道事業の海外展開について、都民にどのような恩恵をもたらし、またリスク評価をどのように行うのか。


水道局長

 
 

事業収支計画の精査や相手国政府の債務保証、貿易保険の活用などリスク回避の方策を講じる。成果を東京水道の給水サービスの向上に生かす。


大津都議

 
 

安く、安全でおいしい水道の供給について技術の継承と人材育成が急務と考えるが、どうか。


指導部長

 
 

東京水道技術エキスパート制度等の取り組みを通じて技術の継承と人材育成に努めていく。



首都東京の生物多様性確保は都民参加の戦略策定を(H22.6.9)自然環境


大津都議

 
 

生物多様性地域戦略の策定について、都民、企業の実際の行動に結びつく参加型の戦略づくりとすべきだが、どうか。


環境局長

 
 

生態系、まちづくり、経済など、幅広い分野の有識者、産業界との意見交換を進めている。また、生物多様性の理解を深めるため都民参加の身近な生き物調査なども実施する。


大津ひろ子の視点

8月、都民が参加をして、オオカマキリやカブトムシなどの昆虫、セリやハマゴウなどの植物、キジや沢ガニなど、生き物調査の地図「東京生き物マップ」をまとめることとなった。

東京は奥多摩のツキノワグマから小笠原のクジラまで多様な生物が生息。小河内11.9度から父島23.3度と平均気温差11.4度と広がる世界でもまれな首都です。


生活者の視点に立った取り締まりを(H22.6.9)交通

大津都議

 
 

駐車禁止規制の見直しや迷惑性の高い違反の取り締まり等の進捗状況と規制緩和について伺う。


警視総監

 
 

規制緩和が妥当な区間について、荷さばき駐車ルールに関する合意が整った区域から順次実施する。駐車実態に応じた活動ガイドラインを策定し指導取締りに努めている。規制緩和については警視庁交通部において幅広く意見をうかがっている。



ヒヤリする…ハットする…身の回りの危険の芽をつみ取る生活の中の危険

ライターによる事故・火災、 まさかの毛染め…

大津都議(平成22年3月18日)

   
 

子供の火遊びによる火災の7割がライターに起因している。都は国にライターの安全規制を要望したがこの間にも、ライターによる火災死亡事故が発生している。都民への注意喚起は重要だが?


消費生活部長

   
 

安価なライターは年間約6億個流通しており、取扱注意の普及リーフレット70万部を6歳以下の子供のいるすべての家庭に届くよう配布した。


大津都議

 
 

昨年3月危険の情報収集について一般質問した際、都はヒヤリ・ハットに着目したインターネット調査を行うと答弁、調査結果はまとまったか?


消費生活部長

 
 

12,000人対象に体験調査。うち台所をテーマに6,000人に調査したところ、コンロ回りで5人に1人が衣類への着火体験が明らかになった。


大津都議

 
 

昨年12月の消費トラブル美容110番の相談状況は?


消費生活部長

 
 

2日間で82件、うち6割が美容クリニックに関するもので、手術のトラブルが目立った。


大津都議

 
 

生活の危険事故から都民の安全を守っていく決意を局長からお願いする。


秋山生活文化局長

 
 

攻めの情報収集をし、相談体制をさらに整備する。相談員の増員、処遇の改善、悪質業者を取り締まる特別機動調査員の増員をした。


大津都議(平成21年10月29日)

 
 

毛染めをしてから調子がよくないとの相談が数件届いたが東京都の調べではどうか?


消費生活部長

 
 

染毛剤にはかぶれやアレルギーを発症する原因になるパラフェニレンジアミン等の物質も含まれている。使用方法を誤ると皮膚障害や重いアレルギー反応を起こすことがある。過去5年間で、かぶれ、かゆみ、発疹など34件の相談が寄せられた。


大津都議

 
 

都は都民への注意喚起は?


消費生活部長

 
 

18年度に約4%の子どもが毛染めをしていることがわかり、子どもへの染毛剤の使用をやめるようホームページ、暮らしの安全情報サイトへの掲載、消費生活情報誌「東京くらしねっと」、リーフレットの配布を行った。


大津都議(平成21年12月10日)

 
 

リーマンショックで景気が悪化して以来の相談状況と消費者行政活性化基金事業の活用を。


消費生活部長

 
 

高齢者被害、インターネット利用によるトラブル、高額な英会話教室、強引な契約が多くなった。基金で高齢者世帯に悪質商法お断りシールを作成配布する。




大津ひろ子の視点

生活の中の危険事故で亡くなる人は交通事故よりも多い。ライターはなぜ危 険なのか「教育」を家庭、学校、社会で徹底することが大切。
失業や、包茎手術や脇毛脱毛手術など、人の弱みにつけこむ悪質な業者か ら都民を守るため、行政の立場からも許してはいけない体制づくりをしていく。

毛染めにご注意を!
染毛剤には「パラフェニレンジアミン」等のアレルギーを発症する物質が含まれているため、かぶれ等皮膚障害を起こす等相談が寄せられている。100%のヘナ(お茶などの自然素材の毛染め)には含まれていないので、ヘナを愛用している人たちも増えている。


日焼けマシンにご注意を!
世界保健機構は、紫外線を発するため日焼けマシンの発がん性を認めており、都は今年危険性を発表し国にも働きかけた。安全基準の体制づくりを行っていく。

緊急医療の東京ルール

救急で病院へは119番通報ですが、救急車を呼んだほうがいいのかな?病院に行ったほうがいいのかな?迷ったら電話「#7119」を押してください。消防庁救急相談センターが、症状をうかがい緊急性に応じて救急車搬送、必要ない場合手当てや受診のアドバイス、医療機関や都が開設する窓口の案内などを行います。


東京消防庁 救急相談センター #7119
( 携帯電話・PHS・プッシュ回線) 24時間年中無休
その他の電話からは…
23区内 TEL:03-3212-2323 多摩地区 TEL:042-521-2323


サポートCab( タクシー) をご存じですか!
たとえば、救急車を呼ぶほどでないときや、日常の通院や入退院の際のタクシー。救急講習を修了したタクシードライバーならば安心です。

民間救急や サポートCabのご案内は TEL:0570-039-099
ホームページ http://call-center.teate.jp/

東京民間救急 コールセンター(受付時間9時~17時)
PHSやIP電話など、つながらない場合は… TEL:03-3262-0039

大津ひろ子の視点

音のたくみが支える東京の漏水率3.1%は世界最高水準(H21.11.16)

人・車の少ないひっそりとした深夜の路上で、「音聴棒」を使って、地下の水道管から漏れる(漏水)水音はしないか、耳で聞き分ける匠の技。視察した漏水防止実習所で音の匠といわれる熟練職員と出会いました。「水道管から水の漏れる音を聞き分けるのには10年かかった」と。機器よりも人間の耳のほうが優る場合があり、相関式漏水発見器、管内ロボットや投下式漏水発見装置でと、人間と機器との総合力で世界最高の漏水率3.1%を達成しています。
加えて管材の進化もあげられます。上海は17%、ロンドンは26.5%、マニラは62%、東京の水道技術で世界の漏水率を下げることは、直接水資源の節約に役立つだけでなく、CO2排出量の削減にも貢献する。それ以上に、世界の都市、人々との交流を通して物や人を大切にする「日本の心」を広げていけます。


下水道老朽化 早めの予防が大切(H21.10.21)

23区内の下水道管の総延長は約16,000㎞もあります。それだけに早めの予防保全工事が都民の命と安全を守ることにつながります。予防保全工事は平成20年度までに約11,000 ㎞の老朽調査を終えました。この地道な予防工事で再構築するよりも費用を約4割縮減でき、実は税金の負担軽減にもなっているのです。
一方、かつて「春の小川」のモデルにもなった渋谷川。水源が枯渇したため、下水再生水を利用し、並木橋付近で導水して清流復活。都全体では1日に東京ドーム5杯分に相当する約590万㎥の下水を処理しており、このうち9%の再生水を有効利用し、水環境の改善につなげています。


命を運ぶ救急車の搬送時間47分を30分に(H21.10.23)

119番通報から病院の医師の手にかかるまで東京都内は平均47.2分。早期に30分までに短縮することと、日頃からの救 救急医療体制の確立が望まれます。
東京の救急搬送実態をみると、アルコール疾患、気軽に救急車を使うリピーター、ホームレスの傷病者、そしてご高齢者や精神疾患の傷病者の搬送に時間を要しています。
きめ細やかな「命を守るしくみ」を構築しておく必要があり、都立病院と民間の一般科病院、精神科病院や、地区医師会や福祉事務所、保健所との密接な連携・ネットワークの構築、夜間休日における精神科救急医療の強化など、救急医療体制づくりは待ったなし。
「#7119 救急医療の東京ルール」も都民への浸透、具体的な活用・実践が望まれます。救急車の搬送時間を短縮する努力は、普段の医療だけでなく地震災害の防災対策にも生かされてきます。


吹き飛ばそう インフルエンザ 備え怠りなく(H21.9.17)

昨年流行した新型インフルエンザは、40年周期で世界的に大流行を繰り返すタイプらしく、昭和43 年の香港インフルエンザ以来。小中学生を中心とした若年層の患者の多いことが特徴でした。
学校などの集団生活で感染する確率が高く、感染防止として早めの学級閉鎖が功を奏したともいえます。
人々がグローバルに移動する昨今、インフルエンザは春夏秋冬関係なく、予防に向けた普段からの備えが大切です。
1. 手洗い・うがいをしよう、せきやくしゃみを人にかけないようにしよう。
2. 栄養を摂取し免疫力の高いからだをつくろう。
3.十分に睡眠をとろう。
4. 少し運動をしよう。

以上、インフルエンザに“うつらない、うつさない”生活習慣を!!

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