談話室

平成23年3月19日(土) 東日本大震災3/11(金)14:46マグニチュード9<地震編>

311日(金)。東京都議会定例会最終日の1446分、都議会議事堂で大地震に遭いました。書類はなだれこみ、激しい揺れに目前に起きている事態を直ぐには呑み込めませんでした。

がやがて千年に一度といわれるM.9巨大地震の悲惨極まりない姿が剥き出しになってきたのです。尊い命が、町が、ふるさとが、そして掛けがいない一人ひとりの「日常」が一瞬にして大津波に破壊されました。思いを馳せると、心が痛み、津波への無力さに打ちひしがれそうになります。避難先で隣合せになった被災者どうしの励ましあいの言葉。高齢者・病弱者をいたわる少年・少女の瞳の優しさ。涙をこらえ切れません。

また、原発事故の救援に向かった東京消防庁のハイパーレスキュー隊。任務を終えた後、総括隊長は記者会見で「隊員の士気が高く一生懸命やってくれた。残された家族に本当に申し訳ない。この場でおわびとお礼を申し上げたい」と涙を浮かべた。  

殺伐とした現代社会にあって、日頃、人と人とのつながりの希薄さを嘆き、ややもすると虚無的になりがちな私たちです。しかし、未曾有の苦境にあっても、他人を信じ、高齢者・病弱者を気遣い、家族の絆を強め、また未来に一筋の光を見出そうとするのは、私たち日本人の、いや人間に組みこまれた希望のDNAであると思いたい。今一度原点に立ち返り、人と人とが支え合い、県境、国境を越えてしっかりと結びあう、そんな社会の実現、命と安全を守ることのできる首都東京の実現・行動を心に刻み続けたいと思います。

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