談話室

平成23年11月24日(木) 被災地のハエ類、細菌から生活の環境衛生を守る<地震編>

 助かった後に命をつなぐ次の重要な局面は、環境衛生です。
  被災後の避難所はまず最寄りの学校体育館となります。仮設住宅が建てられるまで約半年間はここでの生活です。陸前高田市では、避難所に指定されていた市役所が屋上まで津波に冠水し、避難所運営マニュアルもみな流されてしまいました。しかし、陸前高田市の職員が高台の自宅に避難所マニュアルを保管していたのです。残された貴重な1冊のマニュアルを見て、体育館での避難所を一から立ち上げることができました。
  避難所生活、仮設住宅での生活、個人住宅での衣食住での衛生環境を保持し、伝染病の蔓延など二次、三次の被害を未然に防止することも大切です。
 オオクロバエやある種のハエ類は、消化器感染症の伝播に密接にかかわっています。ちょうど瓦れきや被災建物の排水だまりや浄化槽のたまり水は、春~夏にかけて蚊の幼虫などの発生源となります。専門家は、こうした衛生害虫類が大量発生する可能性も否定できないとしています。様々な機関の協力や、ニーズに応じた適切な情報提供や薬剤使用実習など、専門家や関係団体と常日頃から連携し、災害に備えていくことも急務です。



津波の圧力で潰されてしまう