談話室

平成25年 5月15日(水) 魅力がいっぱい生物多様性の都市東京 ツキノワグマからクジラが回遊する小笠原 <環境編>

 奥多摩のツキノワグマ、小笠原諸島を回遊するクジラ...これらすべて、東京に生息しているんです!!
東京の広さをご存じですか? 東京は東西に約1900キロメートル、南北はアメリカ・ニューヨーク市の約40倍の約1700キロメートルにも及ぶ広大なエリアを有しています。年平均気温は小河内の11.9度から父島の23.2度と、その気温差は11.3度もあります。こんな都市は世界で東京しかありません。
緑は、食料・燃料・水・酸素など人間に必要な存在であるとともに、森林や水辺の樹林などは生物の生存基盤としての役割もあり、ヒートアイランドの改善機能、震災時の避難場所や火災の延焼防止などの防災機能もあります。火災に強い樹木は、イチョウ、シラカシ、椿。風に強い樹木は、栗、欅、柏など。潮風に強い樹木は、クロマツ、榎、椿など。土砂災害に強い樹木は、根が深く張るるクヌギ、コナラ、欅です。
アゲハチョウがサンショウの木に産卵し成長していくのを見たことはありませんか。昔から東京に生育していた樹木を着目したら、きっと本来その樹木に生息していた生物や動物も戻ってくるはずです。
 都市部にこれら緑の質を発揮させ、生物多様性の東京で自然のバランスと人の健康・心のバランスを大切にして、人生を楽しんで生きていきたいものですね。