談話室

令和元年8月15日(土) 大津ひろ子 世界平和への想い。

昭和15年(1940年)の第12回東京オリンピックは、日中戦争への歩みの中で返上され、代替え開催のヘルシンキも第二次世界大戦の勃発で中止されました。そして、戦後復興の日本の姿を世界に示した昭和39年(1964年)の第18回大会。東京は、過去に2回のオリンピックを「経験」しています。

神宮周辺の地は、学徒が出陣した昭和18年10月21日、戦地に向かう学生の靴音を聴きました。その21年後の同じ日(昭和39年10月21日)、世界中の輝く瞳をもった多くの若者の参集も見ました。エチオピアの青年が栄光のマラソンゲートを駆け抜けました。

将来の思いを絶たれた幻の大会と、夢を叶えた大会。この二つのオリンピックと2020年をつなぐ糸は、その先の「平和」と「繁栄」に向けて真っ直ぐにつながって欲しい。もう二度と断ち切ってはなりません。
世界中の笑顔が見たい。東京にはそれが出来るし、私たちが努力しなければなりません。